自社が持続的に成長するには、次のようなことを踏まえる必要があります。
第一は、自社の置かれている経営環境がライフサイクルのどの位置にあるか? そして競合状態はどのようになっているか?
自社の努力で克服できるものもありますが、自社の努力でもいかんともしがたいものがあります。そこを冷静に見極めましょう。
第二は、自社の実力(能力)の棚卸し(客観視)です。自社の商品・サービスと一般社員から幹部社員までの、保有能力+発揮能力+潜在能力の確認です。「ない袖は振れない」という言葉がありますが、「無い能力は発揮できない(発揮のしようがない)」」という現実があります。
第三は、経営者(トップ)の思考様式と行動様式です。特に中小企業は経営者(トップ)の思考様式と行動様式がストレートの経営スタイルに反映されます。経営者(トップ)が創業者や同族オナー企業の場合はそれが顕著となります。
第四は事業領域の選定です。
うちは何屋で、何を誰に売って(買ってもらって)生きていくのか? ということです。
現在の事業領域を選んだ理由を、経営者や幹部が論理的に説明できるといいのです。
そして中期的に見て(今後の5年程度)、自社の提供する商品やサービスが、選定した市場でどの程度の需要があるか?
その根拠と予想される売上高は試算できるか? 新たな需要は創り出せるのか? それは誰が、どのように、どのターゲットに対して行うか迄、具体的になっているか?
最後に、自社に価格決定力と価格競争力はあるのか?
これらに対して即答でき文書化できるなら、当分経営は安心です。
[ 更新:2022-04-14 11:32:17 ]