創造経営コンサルタント吉見 - head

経営コンサルタント吉見からのお知らせ

戒能通孝著 「法律入門」 岩波新書を読み直して

日本が法治国家となっていくために

今も変わっていないのかもしれないと思った点

〇フランス革命当時の代議士 アントアンヌ・バルナーヴの主張
・階級の差異は経済的不平等の結果⇒現在の日本の貧困家庭の増加傾向
・権力を握る階級は、いかなる時代でも「全社会のために」と称して自己の財産権・経済低利益を守る法を作るだけでなく、その法を通して「社会の生活観衆を支配して自己の生活慣習に合致させ、全社会に自己の偏見を押しつける⇒見る人が見れば、法の内容は庶民には分からないように支配階級の利益が盛り込まれているのでは?と思ってしまう私です。

〇ハンス・ケルゼン
・法で扱う法の性質は「なすべし」と「なすべからず」という規範である。
それは「あることをしなければならない」と言ってはいるものの、事実が必ずしもその通りになっているわけではなく、また事実が規範通りになされていなくとも、当該の規範が誤りであることを証明するわけでもない。
⇒企業の組織の規範の運用も、似たような状況ですね。
・在るものは要するに在るのである。それがある人の好みに合うか合わないかは、専ら法学外の課題であり、法の有効無効に少しも関係しない。⇒実務では、ある人の好みに合うか合わないかが、その組織のルールの有効無効に大きく関係するという意見が出されます。
・自己に都合の悪いもの一切を根本規範として認めない権力者が出現し、故意に規範を破って見せるなら、法学がいかに力んでも無駄弾になるだけだから。⇒前総理の忖度蔓延の政治は、まさにこの状態だったのではないでしょうか。

[ 更新:2021-06-16 10:29:53 ]

その他の記事
記事のインデックスに戻る
ページのトップへ
創造経営コンサルタント吉見 - foot