参考:山本七平著「人望の研究」
まずはタイムリーで正確な情報収集とそれにのっとった状況判断。→不正確な情報や間違った情報での状況判断は良い結果をもたらさない。
次にトップの意思決定。トップが「物事をこのように必ずやるのだ!」ときっぱり決めること。→トップの迷いは、良い結果をもたらさない。
三つめがタイムリーで適切な処置(物事を取り計らってかたをつける)をする。
具体的には、部門目標を定め担当責任者に明示する。
その時に大事なことは、目標達成の方法とその徹底を指示すること。
→も起票が達成されない組織では、目標達成の方法が本人任せであり、徹底されず中途半端であることが多い。
目標の絶対達成を考えるなら、その、目標達成の方法が実践できる組織の編成や担当者の配置替えも行う。
→目標に対し、担当部門や担当者の実力がアンバランスでは、良い結果をもたらさない。
これらが整ったら行動開始→行動が遅く、貫けない場合は、多くの場合は良い結果をもたらさない。
【注意事項】
行動を起こしてから、状況判断に誤りがあったと気づいたときは、速やかに状況判断の誤りを告げ、現在の状況判断に基づくトップとしての決心を表明し、新しい処置(物事を取り計らってかたをつける)による指示を徹底する。
心して欲しいのは、トップの決心の変更を繰りかえされると、部下は指示命令や叱咤激励があっても動かなくものであるということ。
情報も開示されず、理由も分からないまま、これまでと同じ無駄な努力をさせられるかと思うと、普通の人はドンドンやる気をなくしていくものだから。
人は納得して行動するのと、納得しないまま行動するのとでは、積極性が全然違うもの。
皆さんもそういうご経験がおありでしょう。
[ 更新:2021-03-18 16:21:50 ]