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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

ライフサイクルを考える

どんな商売も、始めと終わりがあります。

一般に事業のライフサイクルは、導入期-成長期-成熟期-衰退期と学びました。

今は新型コロナウィルス拡大防止の緊急事態宣言があり、北海道では人の移動が長期間制約されました。
人が動かないとお金も動きませんから、多くの道内企業は、大きな前年割れの売上で苦しんでいます。
人が動かなくても商品とお金を交換できるように、飲食店ではテイクアウトサービスを始めたり、物販ではネット販売に力を入れていますが、完全な挽回にまでは至っていないようです。
完全な挽回に至るには、まだまだ時間がかかると思った方が良さそうです。

この市場環境のライフサイクルは、創業の立上期-成熟期(のんびり成長するまでの時間を待てないでしょう)-清算期(停滞期がなく一気に衰退に流され、再成長の余力がない)という厳しい短縮ライフサイクルが普通になるかもしれません。
怖いですね・・・

創業の立上期では、市場への認知度アップ、浸透度アップ、リピート客つくりが最優先です。一に営業、二に営業、とにかく顧客創造が最優先です。
成熟期は、一般的には競合が出そろい、消費が一巡したときと言われます。これまでのような売上の伸び率が期待できなくなります。この状況になると販促費を使っても、営業マンを増員しても、増加コストに見合った売り上げが確保できなくなります。
そうなると継続的に改善するのは販管費というコストということになります。最近の大企業に見るように、販管費の継続的削減で利益を増やそうとしています。
販管費を固定費ではなく変動費化するという流れです。特に人件費の削減が、非正規雇用社員の増加と、黒字でも正社員のリストラという流れです。
打つ手もなくなり、あるいは市場の回復が見込めないとか相当長期化するとなると、誰にも迷惑のかからぬうちに清算廃業という意思決定をされる方も出ています。経営者としては、これも立派な意思決定です。

[ 更新:2020-06-08 10:58:21 ]

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