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山本七平著「人望の研究」を読み直して

山本七平著「人望の研究」を読み直して、小林秀雄氏の言葉が引用されていました。
私が今の年齢になって、確かにそうだと思います。

引用開始＞活経験の質、その濃淡、純不純を私たちはお互いに感じ取っているものだ。
あえて言えば、その真偽、正不正まで、暗黙のうちに評価し合っているものだ。＜引用終了

ここから山本七平氏は次のように続けます。
引用開始＞その評価に耐える「徳」と「能力」があってはじめて「あの人の指示に従っていれば安心だ」と部下は思い、そこで初めて、人望ある指揮官になれる。
指揮能力とは機能集団をその目的に沿って機能させる能力。力による面従腹背ではなく「心服」による部下の掌握となる。＜引用終了
これは山本七平氏の従軍経験をもとにした、とても重い言葉と思います。

緊張度や緊迫感は戦地と全く違うでしょうが、部下として上司を見る眼、上司を評価する心は、今でも共通するもがあると思うので、ここに紹介させて頂きます。

[ 更新:2019-08-20 11:23:15 ]