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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

事業継承

事業継承の勉強の講師や、実際の継承支援を担当させていただく際に、必ずつくって頂くものがあります。

創業から現在までの歩みです。(創業者の創業の精神のことは、今回省きます。)

創業からずっと右肩上がりで来た会社はありません。社歴が長くなれば、何度も浮き沈みを経験し、それを乗り越え、倒産の危機も克服したからこそ、現在の事業継承期を迎えることができたのです。

経営コンサルタントとしては、その歴史(社史であり経営者の経営史)を知らないで、後継者がバトンを受け継いではいけないと思うからです。

まず、創業時から現在までの数字をつかみます。つかむ数字は、①売上高、②総資本の金額、③経常利益、④社員数などです。注目したい項目があれば、自由に加えて頂いています。

次に、過去の社会情勢や経済情勢のトピックを時代背景として書き込みます。その時に会社に与えられたインパクトと、それを誰がどのように克服してきたのかも書き込んでいきます。
その上で、当時の主力商品と新商品の貢献度を、数値を入れられるものは数値を入れていきます。中には過去の投資状況を書き入れる方もいらっしゃいます。

自社の歴史に学ぶということの一つに、何時、いかなる時に、何をどう受け継ぎ、あるいは受け継がなかったかを知ることで、その次に自社はどんな盛衰となったを見ていきます。その背後には、経営者の意思決定があり、社員との経営目的の共有度があります。それが、その後の経営者の人生をつくり、社員の人生をつくっていきます。

私の限られた経験ですが、この作業に熱が入る後継者への事業継承は、比較的早く次のステップに進めます。
この作業を嫌ったり、意味がないとして省こうとする後継者への事業継承は、いろいろな場面で難航することが多くなります。

[ 更新:2019-08-18 09:40:59 ]

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