村田製作所社長 村田 泰隆氏のお話です
予測と実績の乖離に気づくのが早かった分、古い設備の償却や在庫圧縮に早めに手をつけられた。
→確かに、市場予測と販売実績のギャップに気づくのが遅れると、古い設備を持ち続け、在庫も増えて処分に後手後手となりますからね。
特殊な製品については、契約でお客様に買い取り義務のような条件をつけた。→これはお手本にしたいですね。
材料、生産設備・工法、設計という3要素におよそ均等に研究開発費を振り分け、オリジナリティーを守れるよう努力している。
→中小企業も材料(素材)研究、工法研究、商品研究、人的資源開発は欠かせないと思います。
価格競争に巻き込まれにくい新製品の比率を高めるため、売上高の7~8%というお金を研究開発に投じてきた結果、発売から3年以内の新製品の売上が年商の約30%を占める。
→これは中小企業では難しいかも・・・
新製品はできたらおしまいではなく、さらにコストを下げるために設計を変えたり、別の工法を導入したり、色々な修正が続く。
→これに取組む中小企業は、減収増益、増収増益の流れに乗れます。
10年先を見越した技術のロードマップ、それを使った製品のロードマップ、さらにその製品を搭載するお客さんの最終商品のロードマップを押さえるよう勤めている。
→この観察眼というか、今後の読みに対する姿勢には、脱帽です。
必要な人材を確保するには、どんな仕事にどれだけの給料を出さなくてはならないかを認識する。同じ仕事は同じ給料になり、業績のアップダウンを反映しない賃金はありえないことになる。
→この知識を持ち、必要性を感じている中小企業経営者はたくさんいます。しかし、実際にこの様に給与等を運用されているところは少数ですね。
製品別、地域別受注量の確認は毎日、収益や財務のデータは月次で見る。
→これも、ご覧になっている経営者はたくさんいます。差がつくのは、データの読み込み方と、今後への生かし方ですね。
[ 更新:2019-07-23 10:21:24 ]