教育のことで、少し中抜きして社会人(職場での)教育について少々。
どこでもやっているのが新人教育。これは大事にされ、継続されています。
会社によっては、入社前教育に力を入れ、入社後の離職率を抑えているところもあります。
社員数の多い会社や、社歴に長い会社では、新人教育のフォローアップにも力を注ぎ、ノウハウを蓄積しているところもあります。
どの会社も重視しているのが、若手社員に対する職務知識と職務スキルの習得とレベルアップ研修。これは現場力につながるので、OJTと並行して必修という会社がたくさんあります。
中小企業で手薄なのは管理者研修、管理能力向上の研修です。
ここに時間をかけ実践的なことを行うと、経営者の補完人材育成や次世代人材育成につながるのですが、現実にはここに人も時間も予算も避けない実情があり、結果として管理人材不足で苦労される経営者がたくさんいらっしゃいます。
中には、管理者になりたくないし、研修効果を発揮できる自信がないから、私には研修費の無駄使いですと言って、研修を辞退する管理者候補もいるのが現実です。
では次のことをチエックしてみましょう。貴社の部課長さんをイメージして回答してください。
・管理者としての専門知識や管理スキルは十分ですか?
・管理者にふさわしいコミュニケーションスキルを習得していますか? 具体的には、商談力、交渉力、プレゼン力は及第点ですか?
・管理者としての論理的思考力やデータ分析力は十分発揮していますか?
・管理者としてのビジネスマインド(モチベーションや主体性)はエネルギッシュですか?
・部下のお手本となるビジネスマナーとIT活用力を備えていますか?
・タイムリーにリーダーシップが発揮されていますか?
・自分の担当外でも、仕事に必要な法務や財務会計などの経営関連用語は知識として持っていますか?
いかがでしょうか?
例え話として吉見がよく言うのが、 「車の免許を取るのと、管理業務はどちらが難しいですか?」 と尋ねると、ほぼ全員が「管理業務のほうが難しい」と回答されます。
「であるならば、車の運転免許を取る以上の時間と費用をかけて、管理業務(マネジメント)研修を行いましたか?」 と尋ねる、ハイ!という回答者とても少なくなります。
ここに、中小企業の抱える問題のひとつがあります。
[ 更新:2019-07-13 10:20:09 ]