遺伝+教育+環境の「教育」
自分はどうつくられ、自分でどうつくってきたか? 今回は「教育」を振り返りましょう。
教育を大きく分けると、家庭教育、学校教育、社会人(職務)教育となるでしょう。
まずは、家庭教育を思い出しましょう。
両親(特に母親)は自分の時間もお金も削って、愛情を注いで、育ててくれて今につながっています。
自分の幼い時のことは忘れていますが、人間は赤ちゃんから一人で勝手に大人にはなれません。
生きるための食事の世話、排泄の世話は親がかりです。そして、躾られます。
その家の価値観や両親の価値観に沿って、やっていいこと、やってはいけないことを教え込まれます。
親や祖父母は、子供のために、子供が楽しめるもの、子供が喜ぶものを探して、実にいろいろなところへ連れて行ってもらったことでしょう。
いろいろなものを買って与えられたでしょう。
いろいうろなものを、味合わせてもらったことでしょう。
この範囲や質や量は、時代と親の所得状況で違うので、単純に今と比較してはいけません。
どの時代でも、親なりに当時としては精いっぱいのことはしてくれたはずです。
時々、人生を折り返した年齢になりながら、自分の子供の頃の不満を親にぶつける人がいます。
変えられない遠い過去を、今の自分の価値観で攻め立てるのはいただけないですね。
自立して、親離れをして、自分が幸せと思う人生をどんどん進むといいのに・・・と思って見てしまいます。
ただし、少数ですが、飲む、打つ、かうなどで、家にお金を入れない父親が存在することは否定しません。
最近頻発している印象を受ける、若い親御さんの子供や幼児の虐待については、ここでは触れないこととします。
次のようなことも学んできたと思います。
働き方や仕事への向き合い方。
お金の稼ぎ方やお金の使い方。
余暇の楽しみ方。
夫婦の形。
親子の形。
兄弟姉妹のあり方。
期待や願いの表し方とその受け方と返し方。
祖父母や親類縁者とのかかわり方。
先祖の祭祀のあり方。
地域社会の人たちとのかかわり方。
自己啓発のあり方。
我慢の仕方と発散の仕方。
健康と病気。
この他にもたくさんあると思います。
こうしてみると、対人関係の基本は、家庭生活で多くを学んでいるようですね。
以下は私たちが家庭生活で学んだ事の補足です。
まず私(自分)を中心において、自分の上(ある意味で過去からの流れ)が両親であり祖父母でありご先祖様となります。
途中養子縁組もあったでしょうが、代々脈々とつながって今の自分があります。
ご縁があって結婚し、子供が授かると自分の下(ある意味で未来、次世代です)に子孫となって、またまた代々脈々とつながっていくことでしょう。
近年ふえている未婚や子供がいない場合は、昔の言葉では絶家となってくケースも増えていくことでしょう。
これが自分を中心とした、過去(両親・先祖)ー現在(自分)ー未来(子孫)への縦の長~い、大きな流れです。ここに、自分史、家族史からの学びがあります。
加えて家族には、横の広がりもあります。
一人っ子もいらっしゃるでしょうが、自分の兄弟姉妹という広がりもあります。
血族や姻族である、おじさんやおばさん、いとこたちという親類縁者の広がりもあります。
ご縁があって結婚すると、配偶者とつながり、配偶者のご親族との広がりがあります。自分の家族や親類縁者と同数か、それ以上の広がりとことも珍しくないでしょう。
ここで見るように、社会人となる前に、家族を起点に人間関係の深さや広がりという関わり方を学んできたのが私たちです。
私たちは自分一人で生きているのではなく、意識していなくとも大きな関係性の中で、私たちは育ってきたのです。
[ 更新:2019-07-11 12:02:54 ]