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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

値上げを考える

今日の札幌は昨日に続き良いお天気です。 小学校のグランドでは、朝から少年野球の練習です。時々、コーチの厳しい指導(?)の声が聞こえます。

7月も今日でもう1週間が終了です。朝の雑感の続きです。

「幸福」と言っても、今の私の年齢になれば「自分が今幸せと思えれば、もうそれでOK!」「自分で自分の幸せの基準をもって、今の自分の生活の質と量と環境を、自分が良いと思えればそれでOK!」と思うこの頃です。

どうこう言っても自分の生活であり、自分の家族の生活ですからね。

「値上げ」についても、お客様によっていろいろな対応があります。

①仕入材料のアップも運送費のアップも燃料費のアップも最低賃金のアップもみんな一緒。お互い様だから、耐えられるだけ値上げはしない。でも、コストダウンと無駄とりは今までの3倍頑張れ!という社長がいます。

②問屋も燃料屋も、こちらの都合はお構いなしに一方的に値上げをしてくる時代だ。コスト上昇分は速やかに値上げしろ!という社長がいます。

社長の指示を受けて、すぐメッセンジャーに徹する社員がいます。
社長指示を顧客に言い出せない社員がいます。
社長指示を形にしなくてはと思いつつ、顧客の顔色を窺って、タイミングを計る社員がいます。
社長は得意先を分かっていないと、社長指示を無視する社員もいます。
値上げにはタイミングや商慣習があるからと、次のタイミングを見据える社員もいます。

商売では「価格転嫁」はどこかでしなければなりません。

値上げに顧客の理解と納得を得られるような環境整備は欠かせないと思います。この努力なしに世の中みんな値上がりの時世だからと、一方的な値上げ通告では、感情的にトラブルとなることがあるでしょう。

値上げの前に、顧客とは言っても明らかに不採算のところは、値上げをきっかけに今後の取引の縮小や、先方からの取引停止通告を頂くのも一つかもしれません。

というのは、ベテランの技能労働者(職人を含む)の年収は、北海道でも500万円に近づけて行かないと、質のいい仕事の提供ができないし、顧客満足も得られないし、ベテランの技能労働者(職人を含む)の定着率を高めることができないのではないでしょうか。

毎月の会計締切で、付加価値を高めていくには、こういう数値目標も設定する必要がないでしょうか。

同時に、顧客の声を拾うマーケティング、消費者から直接声を拾うマーケティングも必要でしょう。というのも、多くの場面で過去の前提条件が通じなくなっていませんか。

[ 更新:2019-07-07 14:25:00 ]

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