「ほとばしる情熱が自分の潜在能力にスイッチを入れ、発揮能力を高め続ける。
「ほとばしる情熱が自分の潜在能力にスイッチを入れ、発揮能力を高め続けるようです。今までできなかったことができるようになり、できていたことはもっと上手にできるようになっていくようです」
というのは、経営コンサルタントとして独立して20年仕事をしての実感です。
自分の若いころを思い出すと強くは言えませんが、最近あきらめやすい人、忍耐力に欠ける人、周りに無関心な人が増えつつあるという印象を受けます。
時々学歴がいいという理由や、ずっとトップセールスだったからという理由、部署内で一番年齢が上だからと追う理由でその部署のリーダーになる人はいます。しかし長い目で見ると、そのような理由だけでリーダーとなった人は、自分の過去の延長線上だけでは経営力(マネジメント能力)や上司としての人間力(人徳)には限界があります。
なぜ限界が来るのかは個人差がありますが、私は次のような経験をしてきました。
有名大卒の方や大学院卒のある方は、自分の頭のよさで勝負しようとされました。自分の学友や大学時代の恩師や先輩後輩を本当に大事にされます。自分の学歴や自分の出身校にもプライドを持っています。それは良いことですが、職場では自分より優れたものを持つ人間を蹴落とそうとしました。蹴落とさないまでも、優れたところを認めようとはしないのです。
さらに、そういう人の苦手なところ、失敗したところを強調するのです。感情的な憎しみ(敵対心)ではないと思いたいのですが、不思議な体験でした。当時傍で見ていて、随分大人気ない人だと思ったものです。
学歴も、持っている資質もかなりの差があるのが私たち人間です。誰もが「優秀な人材が欲しい」と言っていながら、実態はこのようなことが何度もありました。
逆もあります。素直で、優秀で、自己犠牲心のある人を認めず、伸び悩んでいる人や、伸びることを拒んで楽をしようとする人をかばう上司もいました。そのような上司は、優秀な人は別格だからといって、優秀な人の失敗や欠点を攻ここぞとばかり攻撃します。優れている点はできて当たり前ですから、これもたまったものではありませんね。
このようなことは、人間であるなら心の奥底では大なり小なり誰もが持つものかもしれません。態度(言葉や表情)で表すか、奥にしまうかの差であるのかもしれません。
経営コンサルタントとして、会社を伸ばす人、抜擢される人を見ていると、共通することがあります。社内の平均的な誰よりも自分の会社が好きで、自分の仕事が好きなのです。私はどうしてもクールに見てしまうので、不思議な気がするのですが、彼らは(女性であっても)常に全力ですから、会社に命を懸けていると言っていいほどです。しかし、彼らは「自分は普通であって、普通のことを普通にしている」と思っています。そこがすごいところです。
今のように先が読みにくいな時代が長く続き、過去の常識や経験で利益が確保しにくい時代では、「情熱を持つ人こそがリーダー(トップ)として最も相応しい」と強く思います。明るく、情熱を持って、例え逆境に立たされたとしても、体を張って仲間を守る覚悟ができる人が勝ち抜く時代と思います。
そして自分が60歳を迎えた時に、その後計画的に自分より若い次世代の人に地位を譲るのも一つでしょう。かなうなら自分よりも情熱溢れる人が現れたら、その情熱で皆を引っ張れるなら、その時その人が次期経営者になるべきだと思います。
[ 更新:2019-04-13 10:01:26 ]