吉見経営ゼミでは、わが社の経営力現状を正しく把握することは第三者的な視点が必要として、次のポイントを示した。
まず第一に、自社のライフサイクルのステージ(位置)を確認する。成長過程にあれば良いが、停滞傾向や衰退傾向が出ていれば、至急手を打たないと手遅れになるのが今年ではなかろうか。
第二は、自社の財務状況の過去5~10年の推移(決算書分析+趨勢=トレンド分析)を冷静に把握し、このまま手を打たなければどうなっていくか、目をそらさずに把握する事。財務データは、会社としてやってきたことや、やってこなかったことの最終結果が表れている。
第三に自己資本比率と有利子負債と金利率の現状と評価。今の低金利時代に、融資利息の利率が上がるということが、金融機関からの信用度が大きく下がっている証拠となる。借りられるからいいというものではない。
第四は、自社の構成員(トップ層‐管理者層‐一般社員層)の意識と職務スキルのレベル(個々の社員の能力棚卸の実施)が、競合他社と比較してどうか、顧客要求を充足されるという観点でどうか、再評価すること。
第五は、今後の経営を引っ張る中核人材が複数存在するかどうか。次世代人材がいないとなると、現在の経営者が70歳以上の場合、事業の継承は茨の道となる覚悟が必要。
最後に、生産と販売におけるわが社の強み(内部付加価値の創造力=持続的コストダウン力と外部販売価値の実現力=売る力)が後何年続くか考えてみよう。
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[ 更新:2019-02-15 17:20:42 ]