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共通目標(組織の三要素の一つ)

共通目標は自然に持てるものじゃない。目標を共有しようと常にはたらき掛ける人がいて、同時にそれに応えて一緒にやろうとする人が増えて、やっと共通目標となる。

個人の意思と組織の意思とは、完全に一致することはないでしょう。同じ会社の同世代の人でも、大きな違いがあるでしょう。
生まれも育ちも違い、学びの質と量が違い、社内の管理階層が違い、育った時代が違うと、モノの見方も感じ方も、時代に対する向き合い方も人生観も違います。
そうは言っても会社とは、経営目標を実現しながらステークホルダー(利害関係者)との調和を図り共生していく組織体。
仕事に向き合うときに、社員個々人の向き合い方と、提供する仕事の質に大きな差があってはとんでもない事。社員個々人の仕事の質と、会社が提供しようとする仕事の質と、顧客が求める仕事の質は、常に一致するような努力が欠かせない。
社員が言うことと、管理者が言うことと、トップが言うことが矛盾だらけでは、顧客が不安を感じ、ドンドン離れていくことでしょう。

仕事での自己実現ができるように、社員側と会社側相互が取り組むこと自体は良いことと思います。その場合、自己実現のために仕事の自由度を求めるなら、自分が起こした仕事の問題や自分が抱える仕事の課題は、先輩や上司の力を借りながらも概ね自力で解決する覚悟と実力が必要です。

自主性も主体性も実力なく、会社のネームバリューに乗っかり、自分が起こした仕事の問題や自分が抱える仕事の課題解決が、先輩や上司におんぶに抱っこが許されるのは新人時代の数年間です。先輩や上司のカバーを仰ぐということは、先輩や上司の保護を受けるということ。まだ自立できず、依存しているレベルということ。遅くとも40歳を過ぎたら自立して行きましょう。そして、部下や後輩を補完し成長を支援しましょう。

自立した働きとは、自分への期待と願いに応えて、自分の役割を継続して果たすこと。具体的には、ノルマを実直こなし、予算を安定的に消化し、会社や部門に一定の利益や価値を生み出し、顧客要求に応えていこと。
そのためには、時には会社や部門に損害(赤字)を与えたり、顧客要求に応えていことを阻害する(ミスでクレームや賠償を求められるなど)不良要素を取り除く必要はあるでしょう。
社員の働きの質が均質であれば、指示や命令はシンプルで良いし、ある程度の放任も許されます。
しかし、社員の働きの質にバラつきが大きく、価値基準もバラつきが大きいとどうなるでしょうか? この状態でスムーズな共同作業ができるでしょうか?
共同意思(組織の意思統一)は、個人意思の合算の結果です。ここに提供する仕事では、共通目標が欠かせないこととなります。

[ 更新:2019-01-03 10:58:19 ]

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