以下は佐藤優さん著書から引用です
【一か月の賃金とは】
労働者が一ヶ月分の食料を買い、家を借り、衣服を買い、少々レジャーを楽しみ、次の給料日までの一ヶ月間働くエネルギーの充足ができる金額。
【労働者階級の再生産ができるように】
家族を持ち、子供をつくり、子供に教育を施して労働者として働けるところまで養育できること。
【流動的な資本主義社会】
科学技術の進み方に合わせて社会適応できるための、自己投資のお金も必要。
今この三つを充足できる労働者が減ってきているような気がします。
何か、どこかで変わってしまったように感じます。
佐藤優さんは、この枠組みの中で賃金決定される限り、労働者は資本家にはなれないと言いますが、本当ですね。
資本家になれないどころか、労働者階級の再生産ができなくなっていませんか。
そして何があっても社会適応できるための、自己投資の資金も時間も持てない人も増えているように感じます。
人は法の下に平等であり、職業選択の自由があり、転職の機会も自由もあると言いますが、この自由を享受できる人も限られているように感じます。
[ 更新:2018-12-03 09:17:52 ]