企業では、過去の事例研究は、しないよりした方が良いヒントが手に入る。
でも、過去の事例の徹底研究はやめた方が良い。歴史学者になって過去に生きるならそれでもいいけれど、研究成果がまとまるころには、現実は次々と変化してくから、その事例研究は有効活用できない。
実体経済や消費行動は、多数の生身の人間の人間活動(生命活動)の総合だから、理論通りに動くとは限らない。
平均値や確率も、過去の実績ではあるが、今後もそうなるという保証はない。参考になるだけ。
経済学や経営学という学問があるから、経済理論も経営理論もあるけれど、生きた経済や現在進行形の経営では、理論や理屈通りに動くことの方が少ない。理論や理屈通りに動くことは、「稀」といった方がいいのかもしれない。
この中で勝ち抜く経営者は、勝負勘が働き、戦いに強く、過去に何度も修羅場をくぐり抜けた人で、戦友を持っている人ではないだろうか。
そういう人は経済動向や消費動向を読み、経営成果を戦いながら積上げていくように思う。
どうすれば自社が勝つのか? これは論理的思考というより、勝負勘や一種の賭博才能みたいものが発揮されているように感じる時がある。
そういう人は、精神的なタフさがある。
[ 更新:2018-10-21 09:03:08 ]