職場内のコミュニケーションとは、経営意思の疎通と経営目的の共有です。 自分から意識的に対話の行動をとらないと、一向にコミュニケーションは深まっていきません。
一生懸命に話しをしても、相手に伝わらないことが多いのに、話をせずに伝わる訳がないでしょう。
まず、「仕事は仕事、プライベイトはプライベイトで関係はない。仕事に関係のないプライベイト情報は知らせる必要も知る必要もない」という考え方もありますが、上司は部下のことは無理のない範囲でよく知っておくべきだと思います。
部下の好きなことを話題にできると、場が明るく盛り上がるでしょう。
部下の雰囲気が重~く暗~い時は、ご家族の病気や介護、お子様の問題などが、部下ご本人にも負担がかかっている場合があるでしょう。
人はひとつの心と身体をもって、会社(仕事)と家庭(プライベイト)行き来しています。完全には切り離せないものではないでしょうか。
それらが把握できていると、無理をさせて良い場合と、無理は避けるべき場合の判断が適切になります。
職場内のコミュニケーションが良いところは「挨拶」ができているし、「有難う」の言葉が飛び交っています。
職場に明るさと活気があります。
社内の人間同志でも、手を止めて、足を止めて、相手を見て、しっかりと声を出して挨拶をしています。
外出の際も、出入りも分かるし、どこに行ったのかも常に分かります。
笑顔があるかどうかは個人差がありますが、それでもいいと思います。
職場内のコミュニケーションが悪いところは「挨拶」がないし、「有難う」の言葉もありません。
暗さと淀みがいっぱいです。
挨拶をしているようでも、相手を見ないで挨拶するとか、挨拶をされてもそれに応えないとか、挨拶の言葉も曖昧で聞こえない状態です。
外出の際も、何時出かけたのか分からなければ、いつ戻ったのかも分かりません。
どこに行ったのかも分からないことが多く、携帯に連絡しても出ないことも多く、電源を切っている場合もあります。
これでは関わりを拒否する態度そのものです。
職場の活性化を考えるなら、上司は部下への挨拶も仕事、部下に有難うを言う(ねぎらう)のも仕事、忙しいからこそ常に所在を明らかにするのも仕事ではないでしょうか。
職場内のコミュニケーションを良くしようと思うなら、上司は部下への声掛けをしましょう。
「今日は何かない?」「困っているとはない?」「あの仕事どうなってる?」「あの会社の〇〇さんは、何を言っていた?」「最近面白いことあった?」等々タイミングを見て問いかけてるといいですよ。
連絡・報告・相談も、相談しやすい環境を作るのは上司の義務です。上司が不機嫌、イライラ、ピリピリ、常に忙しそう、ため息や小言に嫌味とあっては、部下は上司に声などかけられません。
連絡・報告・相談をしない部下が悪のではなく、連絡・報告・相談をさせない雰囲気をつくる上司の振舞の方がもっと悪いと思います。
部下の話を聞く時は、最初から最後まで部下のペースに合わせて、ゆった~り聞けるともっと良いですよ。
お客様と経営コンサルタントとして関わって思うことですが、人は自分がいろいろ話し、考えて又話すことで「ああ、今の自分はこういう気持ちなんだ」「自分の課題の整理が進んだ」「問題解決の道筋が見えてきた」と進めていくもののようです。
[ 更新:2018-07-12 11:17:22 ]