集金とは、お金を集めること。 回収とは、取り集めること。
掛売りの場合、買う側は事前に約束した支払日まで支払いを猶予できる権利はあるけれど、支払日には約束の金額を全額支払う義務があります。
売る側は、買い手が約束の支払い日までは回収を待つ義務があるけれど、約束の日に支払われない場合は催促し、支払いを求める当然の権利があります。
商売は、売って、適切に回収ができて終了です。これが出来る担当者が、実務では当たり前の仕事レベルです。
皆さん「与信管理」という言葉は知っていますよね!
在庫品は社内の棚卸資産ですが、売れることによって買い手のところに商品は移動します。
売った側では「売掛金」という債権(請求権)に代わります。
相手の手元に商品が渡ってから、実際に代金が支払われるまでの期間を与信期間といいます。
売る側としては短い方が良いし、買う側としては長い方が都合が良いものです。
与信管理とは「この会社と新たに取引しても大丈夫か?」ということと、「この会社とはいくらまで取引額を増やしても大丈夫(焦げ付かない)か?」という判断を取引先ごとに行い、定期的に従来通りで本当に良いのか見直すことです。
ポイントは、新規の取引先は個別にどこまで信用して良いか、しっかり観察し、調べることです。
支払条件に注文が多い会社では、本気で約束の日に支払う気持ちがあるのか疑ぐるのも一つです。
まずは現金取り引きから初めて、一定期間経過してから掛売りを認めるというやり方もあるでしょう。
掛売りを認めても、念のため取引き金額の上限を決めておかないと、与信金額の増大は不良債権や焦げ付き発生のリスクを高めることになりますので注意が必要です。
支払いが滞る場合、全額入金が行われるまで、掛け売りを一時中断するくらいの厳しさもあって良いと思います。
[ 更新:2018-03-27 17:13:52 ]