今から30年以上前のことです。
先輩について食品加工会社の冷凍倉庫を見せてもらった時のことです。
在庫に関しては「先入れ先出し法」が多く用いられています。
分かりやすく言うと、古いものからどんどん使っていこうというルールです。
そして、当り前のようですが「使ったものは、元の場所に戻す」。
「使いきれなかったものも、元の場所に戻す」というルールが決められていることでしょう。
私たちが冷凍倉庫に入って驚いたこと、あちらこちらにタバコの吸い殻・・・唖然としました。
これはルール以前の問題で、消費者がこれを見たら、この会社の扱い食品を買おうとは思いませんよね。
食肉の段ボールは、無造作にランダムに開封され、使い切っていないのに次のダンボールが開封されて、その隣の段ボールも開封されて・・・という状態でした。
業務用の冷凍庫の中であっても、開封された食肉は乾燥が進んで、食味は落ちていくとのことでした。
これは社員教育の問題もあるでしょうし、上司の指導の問題もあるでしょうし、管理監督の質の問題もあると思います。
倉庫管理者の問題もあれば、倉庫に出入りする営業マンの問題もあったことでしょう。
管理者が常に現場を見る必要性と、決めるということは決める必要があったから決めたはずです。決めたからには、決定事項が厳守させる仕組みと運用が必要なことを学びました。
本人任せが良い人もいれば、一緒にやる必要のある人もいれば、本人任せにすると危険な人もいるという現実でした。
[ 更新:2018-03-21 15:04:58 ]