税理士事務所勤務時代は、「会社に必要な現預金残高はいくらですか?」と質問されることが多かったのですが、経営コンサルタントとなってからは、この質問はなくなりました。
経営コンサルタントと一緒に仕事をしようと考える人には、これはもう常識なのでしょうね。
経営者であれば、自社の年商、平均月商、季節による月次売上の増減の傾向は頭に入っていないと困ります。
次に、自社の今期は黒字基調か、努力してトントンか、赤字傾向なのか、冷静に把握することも必要です。
これらによって、毎月必要な資金量は変化するからです。
通年で赤字ではないとするなら、平均月商一カ月分の現預金は最低限必要です。
もしものことを考えると、平均月商三カ月分の現預金を持っていると、大きな予定外の事件や事故があっても、緊急対応や短期の持久戦ができるというのが経験則です。
仕事がら、「こういう前提条件であれば、これくらいの手持ち運転資金が必要です」、という計算手法もいくつかありますので、興味があれば皆様の顧問税理士先生にお尋ねください。
親切に教えて下さると思います。
それから、「キャッシュフロー経営」というと難しく感じますが、「手取り入金の範囲内に支出を厳守する」ということです。
これにこだわっていれば、借金が増えることはありません。
「売上は大事、でも利益はもっと大事、同時に速く資金化することは必須」ということです。
[ 更新:2018-03-19 09:05:50 ]