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在庫が多すぎる場合の問題

今日は「在庫が多すぎる場合の問題」をおさらいしましょう。

まず、在庫が多過ぎるということは、全部売れるまで時間がかかるということです。仕入れてから売れるまでの間に、仕入れ代金の支払いが必要です。現金が在庫に変わるので、売れるまで現金が減少したままとなります。

次に、在庫が多いと広い保管スペースが必要となります。広い保管スペース確保のための賃借料や損害保険料、光熱費の負担が増えます。
たくさんの在庫管理(搬入→陳列→整理・整頓→補充)をするには人手もかかりますから、人件費の負担も増えます。
多過ぎる商品は、盗難も気づきにくくなります。

三つ目は在庫する商品の内容にもよるでしょうが、一般的に長期在庫となると商品は劣化します。日焼けやパッケージの傷も起きます。見た目が悪くなると定価販売も難しくなります。陳腐化した商品も、定価販売が難しくなります。値引き販売は粗利益率の低下となります。

四つ目は、廃棄ロスが増えると、利益を見込んだはずのものが逆に対価を払って処分することとなります。

他にもあるでしょうから、社内で過剰在庫の不利益を共通認識して、適正在庫の維持に努力と工夫をして行きましょう。
会計的には、長期在庫による値引きや廃棄費用を勘定科目で表示することで、金銭的なロスとして見えるようにすることもできますよ。

[ 更新:2018-03-21 15:00:18 ]

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