皆さまの会社では「適正在庫」をどのように決めていますか?
業界標準を使っているでしょうか?
これまでの経験でしょうか?
在庫の回転日数などを計算して決めているでしょうか?
一般論として、在庫が増えると問題も増えるとしています。
でも、欠品して物が作れないとか、買いたいお客様に販売ができないとなると、その方が問題となってしまいます。
発注から納品までの時間や日数を把握しつつ、欠品が生じないように在庫を絞り込むスキルが適正な在庫管理となります。
次に、いつの時点での在庫を適正在庫とするのか、その社内定義も必要です。
というのも、在庫数量は毎日変化しています。
当たり前ですが、売れると在庫は減るし、入荷すると在庫は増えます。
財務的には特に期末在庫、通常は月末在庫に神経質になります。
実務としては、季節指数を折り込んだ月平均在庫を考えるといいでしょう。
実際には理論在庫もあれば、繁忙期などでは販売予測に基づいた予想在庫もあるでしょう。
欠品防止のための「安全在庫」という指標を使う会社もあります。
発注も、定期的発注方式か、在庫量の減少に伴う補充発注方式かでも、目安とする在庫量や在庫金額は変わります。
中小零細企業では、棚卸が毎月されておらず、在庫管理表も作成していないところも多いのです。
帳簿在庫と実際の在庫との照合も決算時のみというところも多いのではないでしょうか。
自社の実在庫の実態を把握し、適正在庫のあり方が会議でチェックできるようになると、原価管理能力は高まって行きますよ。
[ 更新:2018-03-19 09:07:30 ]