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城山三郎「男たちの経営」から その2

花王は、創業者であるワンマンの没後は、創業者を神格化し、社内の意思統一の恰好のの手段とされたそうです。

城山三郎さんは、この小説で次のように書かれていました。
>引用開始
「死とは何か」「人生は何か」などという問いは、実人生においては何ほどの意味も持たない。死のかげを払いのけ、とにかく生活してみること。人生を歩いてみて、はじめて真実がわかるのではないだろうか。
待たれている身なら、その場所に戻って尽くすのが、ほんとうの生甲斐ではなかろうか。<引用終了

個人的には、「死とは何か」「人生は何か」などということを詰めて考える時期があったりしてもいいとは思います。
でも、迷い悩む時間が長いなら、目の前のことに集中し、日々の生活に没頭することで、新たな気づきがあるとは思います。

小説の中に、昭和2年12月の創業者の子息の社長就任挨拶が書かれています。
>引用開始
「何時も社会の要求にピッタリ合う商品であり、経営であれ」の一言に尽きる。凡て不必要なものが亡びて行くのは、自然界の原則であります。人間の社会に就いても同様、不必要なものは次第に滅亡する運命を持ってゐます。
…ここまではっきり言いきられると、拝聴する立場では厳しいでしょうね。
>引用の続き
「社風を変えるには人を変えなくてはならぬ。若い時代には若い人材に―」「変革は人に始まり、人事に終わる」<引用終了

これを当時本当に実践したというから凄まじい雰囲気となったことでしょう。

[ 更新:2017-10-31 12:51:20 ]

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