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城山三郎著「男たちの経営」から その1

花王の創業は1887年とか。だから城山さんは「新時代が旧時代を追いかけ、舶来品と国産品が競い合う乱戦の場」と表現したのでしょうね。

花王とは花の王。花王はボタン(牡丹)を指すそうです。
社名も、香王→華王→花王となったとか?
当時のメーカーの立場では「売るためには、消費者に訴えるだけでなく、直接には問屋や小売商など販売業者を動かさねがばならぬ」→今は問屋機能が変わり、メーカーと小売店との力関係も大きく変化していますが、メーカーから消費者に至る流れを自社商品購買に向けて動かす意思と行動が必要なことは今も同じでしょう。

販売に関連する業者を動かすには「十部分な販売益を保証すること」→この点は意識されていることろ、力関係で支配服従のところ、そういう発想に欠けるところが混在しているのではないでしょうか。

「良い物は、その良さが知らねばならない。知られて広く買われてこそ、良い物が良い物として生きる」→確かにそうです。知られていないということは、この世に存在しないのと同じと言われてしまいます。広く買われることもない状態では、良い物であっても良さが生きないのもその通りですね。

ではどうするのか?「転ばぬ先の杖ではなく、転ばぬための販促であり積極投資」という考えはいかがでしょうか?
日本経済新聞の連載小説だった「琥珀の夢」での鳥居信次郎さんも、この考え方を取っていましたね。

「計画は練りに練り、持てる力、利用できる力のすべてを発揮する」→こtれも「琥珀の夢」での鳥居信次郎さんの取った手法と同じように思います。

創業者は人に何と言われようとも「健康第一、自分の仕事第一。勤勉貯蓄を説いた」そうですが、中小企業経営者でも「健康第一、自分の仕事第一。勤勉貯蓄」を励行しないと、経営は安定しないことは事実です。

創業者のこだわりとしては「建築だけは実益を兼ねるということで金を惜しまなかった」と書かれていますが、これを実践されている方(首都圏での新しいビジネス経営者)と、正反対の価値観で進むローカル地区の若手創業者の差は起きているように思います。
この100年間で大きく変わった経営スタイルもあれば、テクニックや道具が変わっただけで、追い求めるものは変わっていないものもかなりありそうです。一緒に追っていきましょう。

[ 更新:2017-10-30 16:00:30 ]

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