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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

人間とは不可思議な存在

自分には自分の常識があるように、部下には部下の常識があり、親やトップにはその世代の常識がある。

人の世は、自分の理屈で割り切れるほど単純なものではない。
休みなく働き続けていると、疲れるもたまっていくから、理屈抜きに休みたい。
あの人がと思うような人が、お酒に飲まれ、色恋に溺れ、物欲にはまり、会社のお金に手を出して、加えて借金まみれになっていく人もいた。その人数は多くはないのだけれど、経理やお金を任されるような人でも、おぼれる時はおぼれて行った。

このように、不思議だけれど人にはなぜか説明のつかないところがある。
だから日本的な思考法というのは、なんでも理詰めで決めつけない、曖昧さがよいものかもしれない。

人を批判することも、諭すことも難しい。
度が過ぎたり、相手の顰蹙を買うと恨みを買うし、何も言わなければ気付いてもらえないし、相手によってはなめられたり無視される。
人の善悪の評論は簡単だけど、言う側の気晴らしでは何も変わらない。
意見を言う場合、相手が受け入れてくれるかどうかをよく見分け、お互いにある程度の親しさを持ち、自分を信用・信頼してくれるような土壌ができてからにしないと、簡単に跳ね返される。
この足掛かりを得るために、人とは時間をかけて懇意にするのである、というのが武士の教えだという。
現在に生きるものにとっては、とてもまどろっこしい。
仕事の場であっても、相手に恥をかかせるようでは、問題行動も直らない。人前で批判されれば反論したくなるのが普通の人間だから。
自分に非があると後で気づいても、自分が自信を持ってやってしまったことは、簡単に謝れないし譲れない。
それは自己防衛の本能みたいなものであり、人の素朴な感情だから、こうなると理屈で割り切ることはできない。
その上でどうするか?

[ 更新:2017-09-03 13:58:55 ]

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