◎『致知』2008年2月号 はとバス元社長・宮端清次氏の記事より
今から遡ること、40年前のお話のようです。
今読んでも、教えられますので、ご紹介したいと思います。
・井深大氏(故人)は講演で次のように話されたそうです。
「リーダーシップとは上から下への指導力、統率力だと考えていましたが、誤りだと分かったんです。
以来私はリーダーシップを“影響力”と言うようにしました」
「リーダーシップとは上から下への指導力、統率力が基本にある、それは否定しません。
けれども自分を中心として、上司、部下、同僚、関係団体……その矢印の向きは常に上下左右なんです。
だから上司を動かせない人に部下を動かすことはできません。
上司を動かせる人であって、初めて部下を動かすことができ、同僚や関係団体を動かせる人であって、初めて物事を動かすことができるんです。
よきリーダーとはよきコミュニケーターであり、人を動かす影響力を持った人を言うのではないでしょうか。
リーダーシップとは時と場合によって様々に変化していく。固定的なものではありません。
戦場においては時に中隊長よりも、下士官のほうが力を持つことがある。ヘッドシップとリーダーシップは別ものです。」
[ 更新:2017-07-21 06:37:18 ]