創造経営コンサルタント吉見 - head

経営コンサルタント吉見からのお知らせ

明日が札幌での経営ゼミです。

今回は皆さまご多用で、先月よりも参加者は少なくなりそう。

でもその分、参加される個々人と、深くかかわる時間を持てるので、参加者にはプラスが大きいのではないでしょうか。

経営は順風満帆が続くものではないし、経営の天変地異があるので、豊作(黒字)もあれば凶作(赤字)もあります。
大冷害が続き、債務超過に陥ることだってあります。
明日は、自社の体験した苦境をどう乗り越えたか、その実例の情報交換の時間を持つ予定です。
どんなお話が出るか、今から楽しみです。

以下は教科書的な書き方になりますが、もしあなたの会社の現況や財務内容が厳しくなり、会社を今後どうしていくか深く考えて、進退を判断せねばならない場面にいるとき、次の2つの観点から、会社をどうしていくべきか考えていきます。

まず、事業の継続が可能かどうか → 存在価値はあるか?
続けたくても、取引先にとっての存在価値がなければ続けられません。
自社が亡くなっても、取引先に代替え業者がすぐ見つかる状態であれば、長く続けられる可能性は低いかもしれません。
資金力があれば、持久戦や前向きな試行錯誤ができますが、ある程度の資金がなければ、厳しい時間の問題が迫ってきます。
資金源は、自社の手持ち資金があればいいのですが、普通はかなり減っていますから、社長の個人資金や金融機関の支援、取引先等の協力が得られるかどうかも重要なポイントとなります。
社内では、とことん一緒にやってくれる力のある社員が何人いるかも重要です。
長年思いをかけてきた社員にも、見放される会社は悲惨です。

次に、後継者を含め経営者の意欲はどうか → 経営能力はあるか?
経営の立て直しは相当のストレスをもたらします。
まず十分に健康で、当分無理がきく状態でなければ耐えられません。
次に意欲です。これは理屈と別の力となります。陣頭指揮を執る経営者の意欲がエネルギーとなって、周りを巻き込むパワーとなっていきます。
気持ちが折れたとか、やる気がなくなったとか、〇〇があればというような条件を出すようであれば、再生は難しいかもしれません。
大事なのは、知識としての経営能力ではなく、現場や対人関係での実践的な経営能力があるか、無いかです。
経営実務はゲームではありません。また負けたけどリ、セットしてもう一度・・・とはいかないものです。

経営コンサルタントの立場では、一回赤字になったときに猛反省をして黒字化に頑張って欲しいのです。
環境が整わず、2年連続赤字になった時は、強い危機感をもって、心を鬼にして黒字化に邁進して欲しいのです。
普通初年度の赤字は金額は大きくないことが多いのです。
ケガが軽いときであれば、まずあの手この手で売上を伸ばすこと、同時に粗利率を高めること、思い切って無駄な経費を削ることにより、早期の黒字化が十分可能です。
この段階であれば、事業の継続可能性はかなり高いと言えます。

[ 更新:2017-06-20 16:57:41 ]

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