セールスと歩合給ですが、かつて私が勤務していた会社は、固定給割合が高く、歩合給比率は1~2割程度、トップセールスでも3割くらいだったでしょうか。
この歩合給比率は、新車の販売会社によってかなり違っていた記憶があります。
かつての勤務先でユニークだったのは、役職者の報奨金制度です。
役職者にはセールスマンと異なり、歩合給がありません。
役職者にノルマ(販売割り当て)必達の誘因として、報奨金制度がありました。
係長は、自分の担当する係全体でノルマ(販売割り当て)達成すると報奨金の権利が得られます。個々のセールスマンの実績ではなく、誰かが売れなかった分を誰かが埋め合わせて、帳尻があえばいいのです。
課長は、掌握する係が各々がノルマ(販売割り当て)達成すると報奨金の権利が得られます。いくつかの係合計で、販売割り当て台数を達成しても、ある係が未達成ですと、課長は報奨金がもらえません。
支店長は、新車・中古・サービスという各部門が、きっちりノルマ(販売割り当て)達成すると報奨金の権利が得られます。
管理階層による、売上責任、利益責任、部下育成責任を、報奨金と連動させるとても分かりやすい評価システムも使っていました。
これまで経営コンサルタントとして、「管理者能力を販売の現実とリンクして、評価しながら伸ばしていきませんか?」と、この管理者報奨金システムを提案しましたが、実際に試そうとした会社は1社もありませんでした。
[ 更新:2017-06-19 15:37:39 ]