社会人として、最初に就いた職場風土の影響は大きい、というのが経営コンサルタントとしての実感です。
中小企業であれば、経営者が新しいものを学び続け、商品を入れ替え、社内の活性化を図り続けなければ、企業寿命がすぐきます。
ですから、中小企業経営者は、年齢に関係なく、学び、記憶し、試し、多くの人間関係の中に入り、自己改善や自己成長できる人が、自社を継続させ、安定させ、成長させることができます。
しかし、普通の社員は、おおむね40歳が成長の分岐点で、その後どんどん固まっていきますから、50歳を超えて、さらに60歳を超えて学び、記憶し、試し、多くの人間関係の中に入り、自己改善や自己成長できる人はどんどん減っていきます。
次世代人材は、ここにチャンスがあるのですが・・・このことは今は横に置きます。
成長が止まるというか、成長を放棄する社員を観察し、どうしてこうなるのか情報を集めたことがあります。
少ないサンプル数ながら、そこで私が気づいたことは次のことです。
最初に楽な職場に入ると、仕事は楽できままでいいものと思い込みます。
最初の職場で、先輩上司が無理はしない、責任は取らない、自分勝手という手本や見本を見せられると、仕事は無理せず、責任は自分以外の誰かがとるもので、自分は自分のペースで働けばよいと学びます。
最初の職場で多くのいじめにあうと、後輩や新人はいじめて当然となり、いじめのサイクルが風土となります。
最初の職場で、「仕事は、言われたことを、言われた通りにすればいい。余計なことはするな!」と指示命令されると、思考停止で、言われたことを自分流に狭く解釈して、こじんまりとした仕事が仕事と受け止めていきます。
最初の職場で協調すること、協働することを学ばないと、仕事は一人でするものと躾けられるので、連絡報告相談の習慣が身に付きません。後輩や部下指導にj分から関われないので、結果的に無責任な人になっていきます。
このように、社員の自己中心の仕事や自立できない仕事ぶりは、最初の職場風土で学んだ結果でもあるようです。
逆のプラスの影響の有難さなどについては、次回書きます。
[ 更新:2017-06-13 12:45:00 ]