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不平や怠慢は我らの敵だ!

トヨタの新車セールスマン時代に唱和したものに「不平や怠慢は我らの敵だ!」というのもありました。

今はトヨタ自動車が100%出資する会社となっていますので、当時の経営理念も社訓も、現在は継承されていないと思います。
私が社会人一年生の時でしたから「我らの敵だ!」とは、「随分時代がかった表現をするものだ・・・」と思ったものです。
「敵」とするなら、戦う相手ですから、叩き潰す必要があるわけでしょう。社内で敵をつくって、敵を見つけてどうするんだろう、などと思っていました。
ただ、販売会社ですから、売れない者、売らない者は、肩書や社歴に関わらず現場の一線から排除される仕組みは、今思うと冷徹であり、合理的であったと思います。
「不平」とは不服です。納得しないこと、服従しないことですから、組織の指揮命令系統を考えると、不平を言って働かない人は問題のある人(不要の人)となります。
当時の店舗のトップセールスは、不満は言っても、勤務時間は売るために集中していました。一服するのも、買い物をするのも、給油するのも、お昼を食べるのも全部お客様のところ。お客様との接触を欠かさない姿勢は、今思い出しても凄いことと思います。
一方、ノルマ(販売割り当て)未達成のセールスは、本音では働きたくないので、働く意欲がわかない、売れない理由を不平や不満、上司の悪口に費やし、営業所を出てまっすぐ喫茶店やパチンコですから売れるはずもありません。
まさに「怠慢」そのものでした。

問題の指摘や、働く上での阻害要因は、どんどん言って、改善していけばいいものです。
「言ってもムダ!」と呑み込んで、問題や課題があっても無いことにしては、改善は放置されるだけです。教育の現場で「わが校にいじめは無い(無かったことにする)」と同じで、いじめが延々と続くこととなるのと同じです。

[ 更新:2017-06-11 08:36:05 ]

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