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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

個人の力と組織の力

ただいろいろな人がたくさんいるだけで、放っておいて組織の力になるものではないでしょう。人を集めて何もしなければ、まとまらないだけでしょうね。

だとしたら、人の集まりがチームとして組織力になっていくのに必要なのことは、一体何だろう?
入社して働く目的の大きな部分を「労働の対価を得る(お金を稼ぐ)→そのために会社の業績に貢献する」ことが占めているのは当然です。
でもそれだけではなく、自分が成長して実力をつけたい、一緒に働く職場仲間の役に立ちたい、お客様に「あなたがいてくれて良かったと言われたい」という気持ちもあるはずです。
そう思っていても「ああ、先輩や上司がいま大変だ、手伝えたらいいのに・・・」という時に、自分に知識も経験も無ければ何もできあません。黙って見ているか、指示された補助的なことをするのがやっとです。(これは入社時や転職時も私の経験でもあります)
誰の仕事でもある程度手伝えるようになれば(少々下手でも、少々遅くとも)、と考えてOJTで職務知識の吸収と職務体験していけるといいですよね。
これはいわば多能工化の入り口で、応急的な人手不足の対応策であり、長期的に見ると生産性向上のカギとなる取組みです。多能工システム構築という難しいことを言わなくとも、職場の一人ひとりが気持ちを込めて助け合って、協働するチームになっていく時にも、今までと違う大きなパワーが発揮されます。
相手の仕事が分かると、相手の立場で「いま何をして欲しいか」「何をやったらまずいか」が判断できますから、仕事がスムーズに周り出します。特に、相手に親しみを持ち、好感を持っていると、相手の立場で「いま何をすると助かるか」「何をやったら迷惑か」も感じ取れるようになります。
(部下の人に必ずできるようになって欲しいことは、何度も繰り返し言う、一緒にやるのがポイントです。私も若いときにそうでしたが、言われなくなると「今回はやらなくていいんだ」と判しますし、先輩や上司が一人でやってしまうと「一緒にやると邪魔なんだ」と感じるものです)。
これが社内の風土となって行くと「困っている人を助ける喜び」「人の役に立つ喜び」にあふれる、優しくもパワフルな組織力が発揮できますよ。

[ 更新:2017-05-27 09:31:44 ]

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