宋 文洲さんの論長論短 No.112: 2010.4.2(第145号) から、これはいいと思ったことの抜粋
以下は、中小企業でも必要と思う勘所を、吉見の経験でピックアップしたものです。
本当に人間の心を揺さぶり、その意識を変えるのは言葉ではなく現実です。
金融危機がなければ世界的な構造改革も進まないように、苦しい現実が多くの人々の意識を変えてしまいます。
日本企業はいま、品質に関する意識改革が迫られているのです。
「品質」は顧客の目的ではありません。
品質が良いからといって少し品質の落ちる品の倍の値段をつけてはなりません。
競合が居ないほど凄い製品を出したとしても、まず顧客の生活スタイルと財布の中身にあわせる必要があります。
提供側がいくら自社製品に惚れても、それは勝手な話。
マーケティングは政治と似ています。
そのマーケットの水準とあり方にあわせるしかありません。まず現状を受け入れ積極的に関わることです。
民衆や消費者は必ず自ら成長し、自ら変化を成し遂げるのです。
品質という言葉の裏に品質では表現できない価値があります。
物作りの本質は物を作るのではなく満足を作るのです。
世界が多様化した今、その満足も多様化しているのです。
[ 更新:2017-05-23 13:21:31 ]