コストと投資、あなたはどう使い分けていますか?
ここでは、あなたが花屋さんだと仮定しましょう。
3月の春彼岸も、有難いことに思ったよりも売り上げが伸び、その勢いが続いていて5月の母の日を前に、人手が足りないと感じているあなたがいるとしましょう。
そこであなたは「パート店員を新たに採用しよう」と決めます。その時に、採用するパートのことを、単なるコスト(経費)としか見ていないでしょうか?
今あなたが今月新たに人を採用する理由は、「現在の人員では店舗対応がもう満杯。せっかくの売上増加のチャンスをお断りする場面が増えている。ここで新たに人を採用することで店舗での対応力が増すから、さらに売り上げが伸び、利益が増えることを期待(確信)する」からでしょう。
こう考えると、人の雇用は単なるコスト(経費)として考えるのではなく、投資と考えることが望ましいと思いませんか。
人の雇用は、企業にとって発生するコスト(経費)ではなく、回収するための投資と位置付けましょう。
見方を変えるなら、売れることを願って仕入れる季節の美しい花々も、それらを買っていただいて利益をあげるための投資。
お店の家賃や取得費も、お客様が喜ぶ花々を売るためのロマンチックな場所を確保するための投資。
組織の中に施す内装も什器備品の購入も、すべてがあなたの経営の目的を達成するために行われた投資活動であるということができます。
私の新車のセールスマン時代、ある支店長が「お前たちには毎月**万円のコストがかかってる。自分のノルマの台数を売って、お前たちの自分の給料のの3倍以上の粗利を稼いで、はじめてここに居る価値とがあるんだ」と会議のたびに言われて、あまりいい気持ちはしなかったことを思い出します。
その後転職して税理士事務所勤務時代の所長税理士先生は「俺は君たちに投資する。税理士事務所は監査職員が能力アップして、頑張ってくれるから差別化ができて選ばれる」と常に言ってくれました。
そうなると、私もかけてくれた研修費(自分への教育投資と受け止めて)以上に成果をを出せるように稼ごうと、監査職員みんなで頑張って所内競争をしてきました。
このようにスタッフの主体的な頑張りを引き出せたら、投資効果は目に見えて業績に現れますよ。
[ 更新:2017-05-11 10:10:41 ]