創造経営コンサルタント吉見 - head

経営コンサルタント吉見からのお知らせ

仕事では「欲しい」と「必要」を使い分けていますか?

予算があるから使うのが普通の社員。コストは経費であっても一種の投資だから、必要性と効果を考えるのができる社員!

個人のプライベイトでは、何か物を買うときに「欲しいから買う」もいいし、「必要だから買う」もいいと思います。
今日まで一生懸命頑張ったご褒美に、その時に自分が喜べるもの、自分がときめくものを買うのもいいと思います。
自分の毎日の私生活が、我慢や規制だらけでは、たまりせんし、息も詰まります。
自分で稼いだお金は、自分の好きなように、節度をもって使うのは正しいことです。

では、会社の経費で予算枠があっても、会社のお金を使う場合は、プライベイトと同じ感覚で良いでしょうか。
私が仕事で関わる経営者のほとんどが中小企業のオーナーです。
株主も自分ならば、トップも自分です。最終責任を負うのも自分です。
予算があるからとか、経費を使っていいとは言っても、会社のお金は極論するとオーナーのお金です。
オーナーの気持ちの沿った使い方ができるかどうか、役職社員はオーナーに観られているものです。

オーナー経営者は、「必要」だから買うという判断をしています。そして「必要な時期に買う」とも考えています。
同じ性能のものなら安く買うことも考えます。一個買いでも、まとめ買いでも、今回安く買える方法やお店、今回駄目でも次回に安く買える方法や良心的な付き合いができるお店かどうかも考えます。
単純に今「欲しい」から、とか「あったら便利だな」というだけでは買いません。

この出費(買い物)は将来、自分の会社の仕事にどう役に立つのか? この現場に本当に必要なのか?
今までよりも何がいくら節約できるのか? 今までよりも現場は安全になるのか? 
という事を瞬時に考えています。

つまり、オーナー経営者は、お金の活かし方の「過去事例」と「今期業績への効果」も比較検討しているのです。
凄いですね、この意識というのは・・・

増収増益を実現する経営者は、過去は記憶して参考にしますが、過去の延長線上だけでものを考えていません。
過去に出来なかった、過去に失敗したのは、あくまでの過去のことです。今からやる場合、経験を活かし、今の情報や道具を使って、不出来の過去とやり方を変えればいいと考えます。

オーナー経営者は、今期早くやりたいことと、何年も歳月をかけてでもやりたいことを先に決めています。
この意思や決意は、経営計画書があるとか、社員が聞かされていないというのは関係ないのです。
そして、本当に必要なもの、投資効果のあるもも、ステークホルダーに何らかの形で還元さえるようにまで考えてお金を使います。
サラリーマンとは発想が全然異なるのが、オーナー経営者です。
それが創業者となると、もっと凄いヴァイタリティとエネルギーの塊となって走り続けますから、ぼやっとしていたら振り落とされて当たり前という場面が多々あるものですよ。

[ 更新:2017-05-07 16:26:18 ]

その他の記事
記事のインデックスに戻る
ページのトップへ
創造経営コンサルタント吉見 - foot