労働分配のルールがあって、しっかり運用されている会社と、労働分配のルールがない会社を比べてみて下さい
労働分配のルールがあると、「適正人員」は何人で、現在の過不足人員の話が合理的できます。
労働分配のルールがないと、「適正人員」は感覚的なものや過去の経験での話しとなり、現在の過不足人員の話が感情的になってしまいます。
「適正人員」の目安が共有されると、期待されるというか「本来あるべき1人当たりの仕事の質と量」が具体的に目標設定されます。
「本来あるべき1人当たりの仕事の質と量」が具体的に目標設定されると、その目標を達成するための仕事が当たり前となる努力や試行錯誤が行われるようになります。そうなると、一人当たり生産性の話や、時間当たり生産性の話しが、データを使ってできるようになります。この感覚が定着すると、設備の稼働の工夫の話や、投資の回収の話もできるようになります。
ここまで現場がレベルアップすると、経営層はステークホルダーとの利害調整能力や適切な利益配分の価値観の明示が求められてきます。
というのも、経営者が謝った配分や偏った配分を続けると、企業は弱体化して、関わるステークホルダーの皆が損をすることになるからです。
[ 更新:2017-04-19 13:51:24 ]