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黒川光博 虎屋社長の慶応ビジネス・スクールでのお話から

引用開始＞
長年、虎屋のおいしさを追求してきたベテランの職人に「おいしい和菓子をつくるにはどうしたらいいだろう」と聞いたことがあります。彼は「それはやっぱり原材料を厳選することでしょう」と即答しました。
いちばん腕がいい職人もそう言うのですから、本人が謙虚ということもありますが、やはり原材料が大切なのは間違いありません。

原材料をつくってくださる方々の多くは、それらが自分たちの手を離れた後のことをご存知ではありません。実際にどういう和菓子屋で、どんな和菓子となってお客様の元に届いているのかを知っていただこうと、現地に商品を持って行きました。実際に和菓子を味わっていただいた上で、お互いに要望や意見を伝え合いました。
＜引用終了
私たちが扱う原材料をどれだけ知っているか、どれだけ知ろうとするか、どれだけ原材料を極めようとするかは本当に大事です。
良い原材料があって、その特性を知っているから、原材料の特性を生かした良い製品になっていくことは事実です。
品質の悪い原材料を前にすると、いくら技術があっても、機械が良くても、良い原材料と同じレベルのものはできないでしょう。

[ 更新:2017-04-18 08:20:29 ]