創造経営コンサルタント吉見 - head

経営コンサルタント吉見からのお知らせ

虎屋の経営理念はシンプルなワンフレーズ

黒川光博 虎屋社長の慶応ビジネス・スクール EXECUTIVEでのお話しだそうです

>引用開始
虎屋の経営理念は「おいしい和菓子を喜んで召し上がっていただく」というものです。このワンフレーズだけです。
言葉として理念をつくったのは1985年のことです。
ただ、社内ではそれ以前もずっとこういう内容のことを言い続けてきました。
虎屋は和菓子屋を営んでいますから、「おいしい和菓子」をつくることが大切なのは当然です。
加えて、私たちはその和菓子をただ召し上がっていただくのではなく、「喜んで」召し上がっていただきたいと願っています。
せっかくおいしい和菓子を心を込めてつくったとしても、それをお客様がお買い求めになる時に、「なんだか感じが悪かった」「店員の対応が良くなかった」とお感じになれば、喜んで召し上がっていただくことはできないでしょう。
店頭に立つ人間が、いかに心を込めて商品をお渡しできるかも大事であるという思いを込めて、この経営理念にしています。
ごくシンプルなワンフレーズですから、当社に入ったばかりの新入社員もみんなすぐに覚えてくれています。
経営理念とは社員全員が共有しなくてはいけないものです。
「ええっと、うちの会社の経営理念はなんだっけ……」と考え込むようなものではなく、すぐに思い出せる言葉であることが大切です。
<引用終了
虎屋の社歴500年という長さから見ると、経営理念をつくったのはわずか32年前だったのですね。
ただ召し上がっていただくのではなく、「喜んで」召し上がっていただきたいと願う、とあります。お客様が「喜んで」を願うところが強調されることは、是非真似をしたいところです。
「店頭に立つ人間が、いかに心を込めて」とも言われていますが、いつも「心を込める」というのも、私の経験上は簡単ではないと思います。
経営理念が記憶されない会社も多数ありましたし、社内に何カ所も経営理念が掲示されていながら、経営理念が定着しない会社もありました。このような会社は、良い時があっても、その良い時が長続きしないものでした。
「すぐに思い出せる」のも社員に記憶されているから、社員が記憶しようとしているから。
覚える意思がない社員は最悪かもしれません。

[ 更新:2017-04-17 13:15:45 ]

その他の記事
記事のインデックスに戻る
ページのトップへ
創造経営コンサルタント吉見 - foot