慶応ビジネス・スクール EXECUTIVEでの黒川光博 虎屋社長の話だそうでう
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では「おいしい和菓子を喜んで召し上がっていただく」という理念の「おいしい」を実現するにはどうすれば良いでしょうか。
一般に、味は不変だと思われがちです。老舗の場合は特に、「昔から変わらない」「ずっと守られてきた味」という評価を受けます。召し上がる皆さんからすると味が変わらないことがひとつの価値でもあります。
「変わらないはずだ」「変えないでくれ」という思いもあるでしょう。
しかし実際には味というものは、時代によって変わるものだと思います。私は社員にも「味は変えていい」と言っています。味は不変ではないのです。
500年続く企業を率いていると、「伝統が大切ですね」とみなさんおっしゃいます。もちろん伝統は大切です。
けれど一番大切なのは「今」です。今、生きている皆さん、今、買い物に来てくださる皆さんに最大限の気を配り、おいしいと思っていただけるような菓子を作らなくてはならない。
伝統だけでは今日の仕事はできません。今、どうあるべきかを追求していかなくてはならないと思っています。
<引用終了
時代とともに、人の味覚も感覚も評価基準も、変わらないようでどんどん変わっておくことを教えてくれています。
一番大切なのは「今」と言い切れるところが、本当に素晴らしいですね。
今、どうあるべきかを常に追求している人は、少数ではないでしょうか。
だからこそ差になていくのでしょうね。
[ 更新:2017-04-17 13:33:40 ]