大企業で鍛えられた方や、大手と取引のある生産工場では分業化とマニュアル化は当たり前です
私のお客様の中小零細企業では、経験による分業化と、その都度の一貫性のない(申し訳ありませんが・・・)マニュアル化で終わる所が多いですね。
経営管理の授業で必ず学ぶことが、米国の経営学者フレデリック・テイラーが発表した『科学的管理法』です。
テイラーが提唱した科学的管理法とは、シンプルに表現すると、「仕事をできるだけ分業化した上で、それぞれの仕事についての最も効果的かつ効率的なやり方を標準として定め、各人がその通りにきちんと仕事をしていけば、全体の効率や生産性が向上していくというもの」です。
確かに一理あるのですが、中小零細企業の仕事では分業化しない方が効率が良い場合もありますし、仕事についての最も効果的かつ効率的なやり方があることは分かっていても、そのノウハウを文書表現できる人がいない、頑張って文書表現されたマニュアルが完成しても、それを現場で活かせる人がいないという問題もあるのが現実です。
今では常識とされる、分業化とマニュアル化によって効率化と安定化を求めるという経営観ですが、皆さまのところではどこまで浸透しているでしょうか。
[ 更新:2017-04-02 08:50:31 ]