3月23日の日本経済新聞の「やさしい経済学」一橋大学 森島基博教授執筆を参考にしました
まず、コスト管理というと聞こえはいいのですが、正社員の削減に伴う非正規人材による代替は、社員間の協働や協力が同じレベルで維持はされないでしょうね。業務遂行のスピード重視や進捗管理の厳格化も、若年層の育成との完全な両立は難しいでしょう。
次に人事管理の強化と成果主義の人事評価や給与評価も、自己評価を優先し、次世代育成は後手となるか、かえって足手まといとして関わらない人を増やしたことでしょう。
第三は、多様性というときれいな言葉ですが、同質性の崩壊、あるいは変質も起きています。生れ育った世代や地域による価値観の違いや、若い社員の自分と年齢の開きのある世代との協調姿勢の欠如も、コミュニケーションの成立を難しくしています。
第四はIT化(情報技術)の進展が、仕事を自己完結型に推し進め、その結果仕事を孤立化させ、他の社員との相互作用やすり合わせの場を減らしていますから、結果としてお互いが何を考えているのか分からなくなっているのでしょう。
[ 更新:2017-03-26 16:05:18 ]