社会人としての自立とは一人前の仕事ができること。役割を果たし、責任を全うすること。
肉体的に成長し、社会人経験を積み、結婚したとして、私たちが大人社会の現実に自分が先頭となって向き合えるようになったのはいつだろうか。
時には、孤独で、一人で責任を取らねばならない現実に対し、口先では「当然」と言いながら、内心では誰かに押し付けたり、その場から逃げたりしたことはなかっただろうか。
昇進するということは責任が加算されていくこと。昇進を重ねるたびに、上司の影に隠れることができなくなっていく。
トップや上司の価値観に沿いながら、自分自身の価値観を持って意思決定していくことが、社会人として自立していくことになる。
この段階に来ると、自分に本当に信念があるのか、自分は何を信じているのかが、自分でもハッキリしてくる。
最初の頃は経験もないし、まして修羅場などでは傍観者でしかないが、何度も恐怖を感じる場面に直面し、先輩や上司と一緒に乗り超えることで慣れて行く。依存から自立に脱皮できるプロセスでもある。
幼いころから両親や周りに「楽なこと、楽しいこと」「危険から守られ、安全でいること」だけするようにされ続けると、社会人になってから長い長~い自立準備期間が必要になるから要注意。
特に大事に大事に育てられ、常に誰かが面倒を見てくれて、事前に誰かが危険を遠ざけてくれることが当たり前と誤解して育つと、知らず知らずに誰かに依存するのが当然となっている。
自立とは、自分で自分の面倒を見て、転んでも自分一人で立ち上がり、時には援護がなくとも自分の考えを主張できるようになることではないだろうか。
これは自然に習得するものではなく、経験や訓練を積むことで習得できるものだから、経験や訓練を積むこと臆病になってはいけない。
[ 更新:2017-03-21 13:24:34 ]