IT化による効率主義に陥って、人の気持ちを読めなくなっていませんか。
病院で医師が検査結果のデータの表示されるコンピュータ画面ばかりみて、患者の顔を見ないようでは信頼関係はできないでしょう。ネット販売は別にして、中小企業は顧客と商品やサービスを、社員が間に入って上手に繋ぐ取り組みを工夫してこそ、売上が維持できるのではないでしょうか。
顧客と商品やサービスを、私達社員が間に入って上手に繋ぐことを継続課題として意識して、新たな発想や顧客の気持ちに働きかける企画を出して売上につながっていくもの。
目の前の課題の克服には、顧客の話を聞くか、経験者の話しを聞くか、本を読むか、インターネットで調べるか、社内の諸々の人の意見を丁寧に聞くことがスタートとなるでしょう。
男性の視点と女性の視点は違うし、年代により視点や価値観も違うし、地域による差もあるから、現地に行って生の声を聴かないと効果的なマーケティングにはならないのです。
冷静に顧客分析をすると見えてきますが、売る側が期待するように物やサービスの価値を分かり、実際に買ってくださる理想的な消費者というのは全体の1割もいれば立派ではないですか。この層は、愛情を持ってとことん、徹底しておつきあいさせて頂く客層です。
売る側が期待する価値は十分理解しているとは言えないけれど、ひいきにして買って下さる層が全体の2割以上占めることが必要です。この層には親しみを持った関係性の構築が必要でしょう。
価値は分かっているが、当社の提供する商品やサービスにお金を掛けない拡張余地のある層というのも約3割入るでしょう。この層に理解をして頂き、購買経験を積んで頂けるように働きかけるのもマーケティングです。
いくら心を込めて説明しても価値も分からないし、いつも値切るし、難癖をつけてお金も払わない層は、他社がターゲットにする層と割り切りましょう。
[ 更新:2017-03-19 16:20:33 ]