自社の商圏内の実力は何番目?
2月の苫小牧の経営ゼミでは、自社のランクというか、レベルはどの位置にあるか、どの程度正確に分かっているかお尋ねしました。
トップはある程度おさえているのが普通です。
現場の一般社員さんですと、過去の自分との対比はできますし、普段一緒に仕事をする他社の社員さんとの比較はできますが、自分の営業地区の土俵での番付(順位)となると怪しくなります。
私が経営診断などで、社員面接をさせて頂くと、多くの人は「普通レベル」と回答します。
「特に良いとは言えないけれど、悪くはないよ」という意味なのだと思います。
あくまでも自分が思うだけで、客観的に裏付けはない意見です。
一方利用するお客様の立場では、今はかなり情報交換されていますので、少々高いけれど安心なのは○〇社、まあ普通で可もなく不可もなくほどほどの値段なら△△社、安いだけで品質はそれなりが◆◇社、あそこだけはやめた方がいい××社と、きっちりランク分けされているものです。
社員個々人の感覚レベルではなく、会社として当たり前のことを当たり前に提供できる社内の品質基準が、現場レベルで本当に共有されているのか、経営者や管理者は折に触れて確認しておかないと、気が付いた時は同業他社に顧客が流れているリスクがありますよ、という話もさせて頂きました。
現在の人口減の市場縮小の中では、業務品質は常に上げて、顧客に見えるようにしていかないと、顧客は減っても増えることはないとしましょうということです。
[ 更新:2017-03-01 13:51:40 ]