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事業継承では次の次まで考えよう

事業継承はバトンを渡して終わりではありません。バトンを受けた相手(継承者)が、どんな立ち位置で動けるか、まで配慮する義務が譲る側にはあるのです。

特にオーナー型の中小企業では、次の次まで考えた継承が成功の秘訣です。
陸上のリレー競技では、バトンを渡す人も受け取る人もフルスピードで渡したから勝てるのです。フルスピードで渡すためには、両者に信頼関係がなければできません。
社長交代も同じだと理想ですが、オーナー型の中小企業では親子ほど年齢の離れた継承となることが普通です。
特に創業者からバトンを譲り受ける場合では、継承期のバトンゾーンの設定の仕方、バトンの引き継ぐタイミングには工夫と配慮が欠かせません。安易に考えると後で苦労します。新社長と一緒に経営していく、経営補完チームのメンバーをそろえる事にも配慮が必要です。

後継者のタイプですが、譲る社長の「ミニ〇〇」「コピー〇〇」であってもいいのですが、一時的なおさまりは良いものの前任者の経営は超えないでしょう。ただ中継ぎとしては貴重な存在となります。
次に、一見頭が良くて何でもこなせる便利な幹部はどうでしょう。でも本質を考えると、社長業は「こなす仕事」ではなく、「次を創り出す仕事」です。試行錯誤の体験や、失敗克服の体験、修羅場経験が足りないと、「次を創り出す仕事」ができないことが多々あります。経営者は、後処理上手ではなく、次に起こることの予測(先読み)も重要です。

社長に必要な能力を考えてみましょう。まずは、どんな経営環境でも黒字を維持できる能力です。一時的に赤字になっても、それを上回る黒字をつくるヴァイタリティです。
次に「掲げた目標は必ず達成する強い意志と能力」、そして組織の求心力たる「リーダーシップ」ではないでしょうか。

[ 更新:2017-02-25 09:22:36 ]

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