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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

長いお付き合いのお客様を大事に!

かつてトヨタの新車セ-ルス時代、「永年ユーザー」と称して、長いトヨタ車ユーザーのお客様を大事にするという価値観が貫かれていました。

これは「利用頻度の高いお客さまほど、良い意味でえこひいきする 」という事で、武蔵野の小山社長も著書やセールスレターで繰り返していらっしゃいます。
そのためには、利用頻度の高さがすぐ分かるようなデータの取り方や、データの整理の仕方は、前提条件です。こ
の準備自体は、特別面倒なことではないはずです。注意点は、自分の記憶に頼らないこと。記憶とデータが完全に一致することは、意外と少ないものですよ。
私も、管理者研修でよく使うのですが、年間50万円のお取引のお客様も、2年続くと100万円の取引となり、10年続くと500万円の累計取引となり、20年続くと1000万円もの累計取引となることに着目して下さい、ということです。
カード会社では、年間の累積利用金額に応じて、プラチナ会員、ゴールド会員、シルバー会員やブロンズ会員などと称して、いろいろな優遇措置を取っています。この手法をマネル価値はあると思いませんか、ということです。
お客様の立場になるのなら、自分の利用額が高くなることによって優遇度が増して、お店のスタッフの対応がさらに良くなるなら嬉しいはずです。いわば「常連主義の徹底」です。
パレートの法則や2・8の原理という用語もあうように、 売り上げの 7 割、8 割は常連のお客さま(既存客やリピート客)でつくられている可能性が強いので、この点もデータ化すると自社の常連客の利用度が鮮明になります。
ここに新規のお客さまが少しずつ入ってくる、卒業されるお客様と交代していく、そう いうお店づくりをしませんか?というご提案です。
何年もずっと来てもらって、毎回満足させ続けることは、言葉で言うほど簡単ではありません。
だからこそ、お客様を迎える店側で努力と工夫を重ねて、それができるようになって行くに従い差別化されていくのではないでしょうか。それがお客様にとっての良いお店、価値あるお店であると考えるのです。
そういうやり方を続けていると価格競争にはなりにくくなるので、簡単には客単価が下がらなくなります。
価格以外の魅力を評価するお客さまが増えるという事は、お客様の層が良くなることにもなるでしょうし、その客層に見合った新たな顧客の引き寄せ効果も期待できます。
商い(売買)とは品物やサービスと代金(金銭)との単なる交換で終わるのではなく、お客様とお店との長~い関係性をつくていくものではないでしょうか。その関係性をつくていくのが、トップでありお店で働く社員スタッフの人財力です。

[ 更新:2017-01-01 13:55:09 ]

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