持続的な自己成長には「自分から自己啓発」が一番有効です。
お客様である中小企業のオーナー経営者は、これが長~く習慣化されているので、現在まで元気に会社を維持できています。
また、二代、三代と続く会社の経営者と仕事をさせていただいて感じることは、自分より年下の人からも、学べるものは謙虚に学んでいることです。経営者としての器の大きさを感じます。
これが一般社員や新人社員となると、このような経営者と同じペースで学ぶ人はかなりの少数となります。
立場も経験もかなり違うのですから、これは仕方のないことです。
皆さんもご経験があると思いますが、新しい仕事を振ろうとすると、「それ、知りません」「まだ教わっていません」「知らないこと、教わってないことはできるわけないですよ」という言葉が返ってきたことがあるでしょう。
仕事で必要な知識や技能を伝えるのに、昔は「盗んで覚えた」ものでした。およそ40年前の私の20代当時は、「盗んで覚えないお前が悪い」「教わろうという根性がまだガキだ」と普通に言われたものでした。が、今は通じません。
ですから、形式化できるものは文書化・マニュアル化してください。それは立派なものである必要はなく、シンプルなものでいいのです。
まず教え、手本を示し、何かあればこのシンプルな一種の取扱い説明書を見ることができるようにしておかないと、新人指導や育成が進まないのです。
この現実を受け容れないと、本当に指導や育成が進まないと思うからです。
上司の留意点は、中小企業はOJTを徹底することです。
費用とと時間が許せばOff-JTも活用していただきたいところです。
勤続年数が長くなることで、気づいたら直す人、もっと良くしていこうと行動できる人つくりの実践に取組んでください。
だって、気づかない人は行動を起こしません。行動を起こす理由を感じないのですから当然です。
気づいても、行動に移せない人もいます。
行動への移し方が分からない人には、一緒に行動して体験を積ませて、徐々に自分で行動できるように導いて下さい。キーワードは「一緒」です。
気が小さいとか、遠慮が先に立つ人、自信のない人には、大丈夫、大丈夫と背中を押してあげて下さい。キーワードは「手は放しても、目は離さない」です。
これを繰り返さないと、本人任せでは、気づく人、認識即行動につなげられる人が増えていかないと思うこの頃です。
[ 更新:2016-11-18 11:39:39 ]