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日本電鍍工業株式会社代表取締役 伊藤麻美さんの言葉から学ぶ

伊藤麻美さん1991年に創業者である父親が亡くなった後、業績が低迷していた会社の社長就任後、3年で黒字化。その後、結婚、出産し、現在は社長をしながら子育て真っ最中とのこと。

日本電鍍工業株式会社代表取締役 伊藤麻美さんの言葉から学ぶことが多いので、前回に続き私がお手本としたいところをご紹介いたします。

まず業績回復のためのポイントとして、次のことあげています。
「当社は、時計以外では無名であることに気付かされました。」→まず自社の冷徹な現状認識をされています。

その上で、次のように歩むべき道(業種分野の選定)を決めていかれます。
「人員、環境、設備など今ある状況下で業績を回復させるためにはどうするかと考えたときに、それは少量多品種ではないかと考えました。そして、これから経済が悪化しても生き残れる分野は何かと女性である自分に置き換えたときに医療、健康、美容ではないかと思い、そういった分野に営業を広げていきました。」

構想だけで企業は黒字化しませんから、営業に努め、人との接触、会社の外に出て、多くの人と向き合って、受注と収益の流れをつくる必要があります。
「間口を広げていく中で、いろいろな人に出会う中で当社の強み弱みをはっきりと見極められるようになりました。どのような仕事を取れば、付加価値があるかということがわかってきました。」

私がご立派と感じたのは、人員削減に対する次の発言です。
「人員削減は何度も行うと社員が疑心暗鬼になり足の引っ張り合いになってしまい、社員の士気が下がります。税理士の先生からも、人員削減は苦肉の策だと言われていました。それならば、今の人員でしっかりと協力し合った方が、がんばってくれるのではないかと思いました。」

社員に対するスタンスですが、次のようにお取りなっているとのことです。これもお手本したいところです。
「社員の意見を汲み取るように心がけています。毎日、社員ひとりひとりにあいさつをするようにしたり、社長室をなくして社員と同じフロアで執務しています。 また、毎年1回、全社員と面談しています。」
「指示してやらせることは早いですが、その人の心がついていなければいい結果がでないと思います。」

参考にしたのは、埼玉版ウーマノミクスです。
http://saitama-womenomics.info/archives/rollmodel04/%E7%AC%AC1%E5%9B%9E%E4%BC%8A%E8%97%A4%E9%BA%BB%E7%BE%8E

[ 更新:2016-11-16 12:58:27 ]

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