社員教育というか、社員の成長支援を行う際は、次のことがポイントになると思います。
まず、社員教育は、トップの願いや意地で始め、社員に浸透するまで辛抱強く継続してください。
社内に必要と思って始めたことなのですから、1~2年で効果があるとかないとか判断せずに、まずは3年以上粘り強く行なってください。
人が変わるには時間も歳月もかかります。学んだことが自分のものとならない(習慣化しないと)と、すぐに元に戻ります。
1年目の学びは知識先行です。それも大半が仕方なしに学びますから、すぐに仕事に反映する人は普通は1~2割です。
2年目の学びで、やっと仕事の場面での試行錯誤が増えていきます。
慣れていないし、やったことないことは多くが上手くいかないので、しなくて済むなら早く止めたいというのが過半数の社員です。ここがトップの辛抱のしどころというか、お互いの我慢比べの時です。
3年目も続くとなると、先行している人を見習い、自分もやるしかないかと、あきらめの人と覚悟を決めた人がやっと真剣に(あくまでも本人レベルの真剣さです)取り組みはじめます。
先行して試行錯誤を終えた人のノウハウをもらいながら、失敗が少ない実務運用になって行くと、やっと学んだことの浸透速度が加速します。
ですから、トップの教育効果の見切りが早いと、無理して覚える必要がないと考える社員や、社長はまたすぐに新しいことを入れたがるから、そこから初めても良いと考える社員を増やしていきます。
後送りしたい人は、学んだふりや、学ぶ形(ポーズ)をつくるのは上手になりますが、学んだことに心が入らないので、薄っぺらな学びで終わります。よって応用することができないレベルの学びにとどまります。
吉見からのお願いは、一旦始めた教育は、絶対途中でやめないでください、ということです。
一旦止めたことの学び直しや、学ぶ機会の復活には、初めての学びの時以上に手間暇がかかり、効果もでにくくなる難しさを経験してきました。
細々でいいので、必要と思い始めた教育は、絶対中断せずに、地道に続けて頂きたいと思います。
[ 更新:2016-11-13 16:47:51 ]