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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

「未来つくりは人つくり」と題し、塚本能交会長の振り返り

昨日11月1日の、日本経済新聞のワコールの広告

・1987年、新事業としてフローズンヨーグルトや紳士服事業を始めて失敗した。その時の父塚本幸一氏の言葉は「この世に誰がやっても絶対に儲かる商売も、絶対に損する商売もない。あえて言うなら、儲ける人と損する人がいるだけだ。」というものだった。以降、本業に専念することにした。
・新事業失敗の理由は、当社の強みを活かせない領域に手を出したこと。社員が「自らやりたい」と手を上げたビジネスではなかったこと。やらせる人間とやらされる人間しかいなければ上手くいかない。

この事例のワコールの塚本能交会長が父親からバトンを渡された時は、本業では自分は父にまったくかなわないので、父がまったく手掛けなかったことをいろいろやろうとし、新事業の知識も経験も十分なノウハウもないまま社員にやらせ、それも複数だったための失敗の反省のようです。

大企業では研究開発部門や企画部などで社員も関与する事例が多いようですが、中小企業では時には社運をかけて新事業で勝負する場面となることもあるので、トップが主導するのが多いと思います。
新事業のスタート段階となると、社長の新事業への思い入れと現在お持ちの問題意識を共有する、中核レベルの補完(サポート)社員が、社長ととことん一緒にやって下さると、浮かび上がるスピードが違うと思います。
新事業を次世代社員に任せきれるかどうかは、その社員の能力と資質による個人差があると思います。
これまでの経験では、新事業が軌道にのるまでは、社長が一緒に不退転の決意で取り組む方が良いように思います。

[ 更新:2016-11-02 17:04:13 ]

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