過労死等防止対策推進法で、過労死等は次のように定義されていることを今回知りました。
・.業務における過重な負荷による脳血管疾患若しくは心臓疾患を原因とする死亡
⇒これを「過労死」と定義。
(これら脳血管疾患若しくは心臓疾患若しくは精神障害も、死に至らなくとも「過労死等」に含まれる)
・業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死
⇒これを「過労自殺」と定義。
過労死をする人が、疲れを自覚しないまま亡くなっている現実があることに、使用者側は真剣に注意を払う必要があります。
以下河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学 2016年10月18日(火)から引用開始>
人の前頭葉には「疲れの見張り番」のような機能があり、アラームが鳴ると「疲れてますよ。休んでください。寝てください」と指示が出る。ところが、指示を無視して働き続けると、見張り番自体が疲弊し機能しなくなる。
その結果、実際は疲労が蓄積し体は悲鳴をあげているのに、それが自覚できず「忙しいのに馴れた。睡眠時間が短いのにも馴れちゃった」という状態に陥る可能性がわかったのだ。
「過労死」には、長時間労働に加え、精神的な集中や極度の緊張を強いられる仕事、責任の重さ、自分のペースで仕事ができない、体調が悪くても休むことができないといった職場環境が強く関連する。
ただ、ここでのポイントは、「長時間労働」と「脳血管疾患・心臓疾患」が、直接的に関係している点だ。つまり、「本人のやる気ややりがいに関係なく、長時間働き続けるだけで過労死する可能性がある」。<引用終了
20年前の自分が辛かった時の川柳を思い出します。「無理をさせ 無理をするなと 無理を言う」
真面目で、実力があり、責任感の強い人から燃え尽きて、壊れていく可能性があります。
そうはさせない職場をつくりましょう。
[ 更新:2016-10-22 06:14:24 ]