創造経営コンサルタント吉見 - head

経営コンサルタント吉見からのお知らせ

トップセールス、不良セールスがいなくなる時、どうしてます?

営業でも商売でも、「あなたがいるから買いに来る」「あなたが担当だから買う」「次はあなたから買うように、紹介しておいたよ」と言われると、本当に嬉しく感じます。この仕事で良かったと思う時です。

時々、「この会社は俺で持っている」「トップセールスの〇〇がいなくなったら、この営業所はやっていけない」という話が出ることがあります。
私の経験では、たった一人のトップセールスが抜けただけで、倒産した会社もなければ、閉鎖された営業所もありませんでした。怖れるほど、売上は落ちなかったところばかりです。
たった一人が抜けてダメになる会社や営業所は、他にも根深い問題があって、一人の営業力の喪失で寿命となるものではありません。依存体質、無責任体質、管理不在という問題が、長年放置されていることが多いものです。
面白いもので、カリスマトップセールスが退職や転職すると、その次の成績のセールスが伸びてきます。さらに他の普通のセールスの営業力に底上げが進みます。自分たちが頑張らないと、と感じて、彼らなりに知恵を出し工夫するようになります。その流れをつくれるか、タイミングよくバックアップできるか、トップや上司は組織マネジメント力を試されるときです。
カリスマトップセールスが退職や転職の時は、これまでのお客様を根こそぎ持っていくように感じるかもしれませんが、会社や営業所に愛着を持つお客様は必ずいます。それに「うちに特有の商品力」があれば顧客の相当数は残ってくれます。
カリスマトップセールスも普通の人間ですから、彼と相性が悪かった顧客もいます。担当が変わってくれてよかったという人も出てきます。
残って頑張ってくれるセールスが、自分の存在価値に気づくことで、彼らの潜在力に着火します。これが組織の面白さです。

逆に、問題セールス、不良セールスが退職や転職すると、他の普通のセールスの営業力底上げが進みます。
「彼の成績でいいのなら、俺はこれくらいでいいだろう」という、これまでの甘えが許されなくなるからです。引き続き甘えが許されるようなら、トップも上司も相当社員になめられているということです。
また彼の問題ある働きぶりが、周囲のモチベーションの足を引っ張っていて、居なくなることにより気持ちよく仕事ができるようになるからです。病気は早く治す、害を及ぼす不純物は早く取り除く必要があります。
これが組織のダイナミックなところではないでしょうか。
どちらにしても、居なくなるタイミングを、トップや上司がどう使うか、トップや上司のマネジメント力が問われるときです。

[ 更新:2016-10-16 06:06:27 ]

その他の記事
記事のインデックスに戻る
ページのトップへ
創造経営コンサルタント吉見 - foot